2013年4月22日月曜日

負のスパイラル(連鎖)の話

 悪い事がどん々と重なり悪化していく事を「負のスパイラル」または連鎖と言うわけですが、その話を。

 良し悪しというものは、常は揺らぎ上下するものなのですが、時にこれが傾いたままになります。
この連鎖は如何にして起きるのか、また改善できるのかと言うのは気になる事です。
特定の人間同士で負のスパイラルが起き、仲が悪くなる事を例に大雑把に流れを。

 一番最初の切っ掛けというものは、ほんとに些細な場合が多く、例えば「声を掛けたら直ぐには返事を
しなかった」等、その程度の事です。この場合にちょっとむっとするかもしれませんが、その程度で終わり
相手もそれを気づきもしないでしょう。ここで其の侭終われば波はほんの僅かに上下して終わります。
ですが、またも「直ぐには返事しなかった」「全く聞いていなかった」等によりスパイラルが開始されていきます。
 この開始時に自身に生まれた悪感情は、その相手へと向けられる事となります。相手にしてみれば
突然向けられた悪感情であり、謂れのない事と感じています。何故なら自分に悪感情を抱いていた事を
気づいていなかったわけですからね。
 そしてその謂れのない悪感情をぶつけられた事で、相手側もこちらへ悪感情を抱く事となります。
これが最初の一巻き、乃至一回目の連鎖となります。

 往々にして人はやられた事を相手に返し、しかもその場合に自身の都合を乗せてしまいます。
故に二巻き目には、最初の「返事をしなかったことにより抱いた悪感情」と「相手からぶつけられて
帰ってきた悪感情により生まれた悪感情」などを乗せて相手に送り返してしまいます。
 これを双方で行なってしまい、最初はただ返事をしなくてむっとしただけの事が不仲を生む負の
スパイラルとなってしまうわけです。


 では、どうやってこの負のスパイラルから抜けれるのかと言うと、基本的に自分から抜け出す以外に
方法がありません。まずは「気づき」です。自分がどのスパイラルの中に居るのかを認識出来なければ
どこから抜ければいいのか判りません。
 そしてどのスパイラルなのか判ったなら、そこに悪い事乗せない、つまり相手に悪感情を与えない事で
まずはこれ以上に自分側から上乗せが起きない様にしなければなりません。その上で相手から来る
悪感情も無かった事に「許す」事を。つまり自らマイナス分を無くしていかないとならないわけですね。
 これにより悪感情の総量が減れば相手も乗せては来なくなるわけですし、相手もスパイラルから
抜けようとマイナス分を無くそうとすれば早く抜けれますね。
 ただここで間違ってはならないのは、負のスパイラルを0まで戻そうとするのではなく、断ち切って
しまおうとする事。つまり相手からの悪感情を「こちら側」で減らすのではなく、受け付けない様に
してしまうと、そのマイナス分は相手に溜まったままになります。負のスパイラルとはその当事者が
自らしか抜けれないわけで、もし断ち切った事で相手の中のみでスパイラルが起きた場合、こちらから
抜け出す行動が取れず、相手の中でさらに膨らんでしまいかねません。故に抜け出すには当事者が
許す事が出来ないとならないわけですね。



と言う事でまとめ。

 日常には多くのストレスなど負のスパイラルを生む原因があるわけですが、自分の周囲に存在する
大小様々な負のスパイラルは、自らが生み出したものであり、それを認識し許す事でしか解消は
出来ません。なので例えきつい状態だとしてもほんのちょっとでいいから許せる様になりたいものです。

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