2014年8月19日火曜日

[漫画感想文:サラディナーサ 著:河惣 益巳]歴史物っていいよね。

という事で読んでみました。初です。
うちが読んだのは白泉社文庫の全五巻やつです。

いやー、絵としては古いと感じるぞ? でもね、作品として今の物よりも良いと思えるだけの出来してるわ。
巻末の解説とかで一巻でかかれてたけど、キャラ押しじゃないんよ。たしかにキャラが立ってるけど、それだけじゃない。キャラのセリフや行動も良いし全体の話の流れもいいんだよね。

連載は80年末あたりなのかな。確かに黄金期でほんと面白いの多い時期だね。

少年漫画と少女漫画の大きな違いってあると思ってるんだけど、少年漫画は理屈とか概念で、少女漫画は環状と理念ってとこかね? なので読者に訴えかける部分は少女漫画の方が強いと思ってるんだわ。また節々の設定の細かさよりも全体での雰囲気重視というのかな、説明しないでも良い部分や決めてない部分は出さないんだよね。だから本筋に集中し易いとも感じる。

この話は主に海での話で、艦隊戦が結構比重あるんだけど、そこで陣形がどうのだのはそんなやらないんよ。これ少年漫画だったら鶴翼の陣がどうのだの船の性能は高校で~だのやってるよねw でもそれをやらないんだわ。そこを細かく見せることは作者的に多分どうでも良いとすら思ってるんじゃないかな? 重要なのはそれの能力は血筋から来て、その血筋とは男女の愛だってのを語るのがメインなわけよ。

最近の、受ける要素を出す為に話を繋いでいくのとは違い、語るべきテーマの為に要素揃えた作品なので、最近どうも「作品に入り込めないな」という人は読んでみてはどうでしょうか。

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