2014年8月31日日曜日

[小説感想文:東の海神 西の滄海/著:小野 不由美]延王・尚隆の字はきっと昼行灯。

ついに延国の話です。長く続いてる(陽子登場時点で)国なので何かと関ってくる国ですな。

尚隆と六太がどういう生い立ちで、そして出会い延をどう作り上げていこうとするのかの話です。
これがあって長く続くだけの国になったんだろうなという事が判るわけですが、二人の性格は昔からああなんだなw と思えてなか々よく、そこが話をシリアスにし過ぎていない様にも感じました。それないと多分つらーい話しになったろうなー。


さてまず読む上での注意なんですが、結構場面が飛ぶというか回想が何度か入り込みます。またあえて話も判り難くしている様に思えます。なので考えつつ前も踏まえて読む事で話が判って来るので、一気に最初から最後まで通して読んだ方が良いですね。間をおいちゃうとあれどうだったっけ?となりそう。これ意図してるんだろうけど、ちと読みづらいんだよなー。なので上下巻にしなかったのもその所為かな。本分けると間が空いちゃうし。


さて話ですが、あとがきで作者が外伝のつもりでーと書いてましたが、きっと本筋は陽子が景の王となり常世に変化が訪れていき~という事だから、その前である延の成り立ちは外伝という事なんでしょうが、今回の話は常世の世界に置いて王とはどういうものかを語った話なので外伝というよりルール説明かなと感じました。

ルールが判らずプレイって出来ないわけで今回の話はかなり重要だと思うんだよね。王が居ないとどうなるのか。王が居ればどうなるのか。そして王は、麒麟は、諸侯はどうすべきかってわけだね。これでプロローグ後のルール説明が終わってやっと本編スタートだわな。


今回6冊目なんだけど、そう考えると長いですな。
ま、作者さんも書きながら自覚してるっぽいよね。十二国なのに全然他の国が出てこないって。そうとう時間かけんと終わらんよね。

このあとそれなりの巻数が続くわけですが、ここまで読んで結構すんなり読めちゃってるんだよね。読み直しではあるんだけど。漢字や表現的に読み難い書き方なのですが存外スームズに読めるという変な作品です。興味ある人はぜひとも巻数に臆する事無く最初から全部読んで欲しいものですな。



#小説感想文

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